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EUが新たな国境管理の工程を明確化: 旅行者が知っておくべきEESとETIAS

20.10.2023 | 旅行

A low-angle shot of a departure board at an airport

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EUが新たな国境管理の工程を明確化

欧州連合は、多くの非EU旅行者によるシェンゲン圏への入域方法を変える2つの主要な国境管理制度の導入を進めています。1つ目が EES(出入域システム)、続いて ETIAS(欧州渡航情報認証制度) です。

Two travelers walking in city carrying vintage suitcases, reflecting urban travel lifestyle. Photo by Tahir Osman on Pexels

何が変わるのか

EESは、シェンゲン圏に短期滞在する際にビザが不要な非EU旅行者を対象に、自動登録を導入します。従来のようなパスポートへの押印ではなく、旅行者は国境でセルフサービス形式の登録手続きを行うことになります。

このシステムでは、次の情報が記録されます。

主な登録項目

  • 氏名と渡航書類の情報
  • 入域日、出域日、およびその場所
  • 顔画像や指紋を含む生体情報

記事によると、生体情報は各旅行後に最長3年間保存される可能性があります。制度の目的は、国境警備の強化と、シェンゲン圏で認められる 180日間のうち90日 という滞在上限を超える旅行者の把握です。

EESとETIASの導入時期

記事掲載時点で、欧州委員会はEESを 2024年後半 に開始するとしていました。その後、英国メディアは 2024年10月6日 をより具体的な開始日として報じ、Eurotunnelが確認したと伝えましたが、欧州委員会はその日付を公に確定していませんでした。

EESと連動するETIASは、その後に導入される見通しです。記事で引用されたスケジュールでは、ETIASの運用開始は 2025年前半 とされていました。

なぜ遅れているのか

記事では、たび重なる延期の背景として、技術面と運用面の課題が挙げられています。自動ゲート、キオスク、関連するデジタル基盤などの設備は、陸路、海路、空路の各国境で、なお完全な設置と試験が必要な段階です。

空港業界や航空会社の団体は、混乱や長い待ち時間を避けるには準備期間の延長が必要だとして、全体として延期を支持しています。

旅行者への影響

旅行者にとって最も大きな変化は、国境通過の手続きがよりデジタル化されることです。単純なパスポート確認だけでなく、対象となる訪問者はシェンゲン圏に入る前に生体登録を求められる可能性があります。

実務面での影響

特にドーバー、ユーロスターのターミナル、Eurotunnelのような混雑地点では、待ち時間の増加が懸念されています。そのため当局には、制度を段階的に導入し、新ルールを分かりやすく周知することが求められています。

ETIASが始まれば、対象となる非EU旅行者は出発前にオンラインで渡航認証を申請する必要があります。記事では、その費用は 7ユーロ、承認後の有効期間は 3年間 とされています。

まとめ

EESとETIASは、EUが非EU訪問者の短期渡航を管理する方法を大きく変える制度です。狙いは安全性の向上と入出域記録の精度向上ですが、移行には当局と旅行者の双方に準備が必要です。今後シェンゲン圏への渡航を予定している人は、公式発表を継続的に確認し、より体系化された入域手続きに備えるべきでしょう。

Image Sources:

  • Header image: Photo by JESHOOTS.COM on Unsplash
  • Teaser image: Photo by Natasa Dav on Pexels